カニの価格が上昇中!
冬の味覚の代表と言えばやっぱり「カニ」ですね。カニはその姿や味の良さから祝いの席などで珍重されてきました。
ここ数年ズワイガニやタラバガニといった高級カニの価格高騰が著しく、なかなか手がだせないと感じている方が多いのではないでしょうか。
もともとカニは決して安い食材ではありませんが、ここ数年値上がりが続き、特に昨年と比較するとかなり価格の上昇が加速しています。
結論から言えば、価格上昇の背景として、世界的な需要拡大の影響や、生産国の漁獲量の制限、円安、世界的な諸問題の影響を受け、仕入額が更に高騰し、また、エネルギー価格上昇などに加え、原油価格高騰による包装資材価格の上昇が上げられます。
カニ通販での現状価格
大手カニ通販業者のカニの価格を調査してみると、昨年の価格と比較してみてもタラバガニやズワイガニは3,000円〜4,000円位は値上がっています。商品によっては1万円近く高騰しています。
また、北海道近海で獲れる毛ガニにしてもズワイガニやタラバガニ程ではないがやはり上昇しています。
ここまで高騰した原因にはいろいろありますが、ズワイガニについては日本海が主要漁場となっているため、韓国や北朝鮮の乱獲状態が続いているのがその理由の一つに挙げられます。
また、タラバガニに至ってはほぼ全量が輸入に頼っているなか、ロシア産の輸入が大きく減少していることが高騰の要因のひとつとなっています。
カニ資源量減少の危惧
カニ価格の高騰に共通するのはカニ資源が減少していることがあげられます。
気候の海洋温暖化などでカニの生息域が狭まってきており、これに伴いエサ不足や乱獲等により親ガニが減り、産卵が減少したなどの様々な原因が考えられると言われています。
その一例がズワイガニの宝庫、ベーリング海にあります。ベーリング海(Bering Sea)は、ユーラシア大陸(ロシア)東端のカムチャッカ半島と、北米西端のアラスカ半島の間に挟まれた、太平洋最北部の海域です。
2022年10月初め、アラスカ州漁業狩猟局(ADFG)は、今シーズンのズワイガニ漁を完全に中止する決断を下しました。わずか3年間で80億匹近くのズワイガニが消えたというのがその理由です。
2018年の調査では、約30億匹の成熟個体と、50億匹を超える未成熟個体が生息していたことがわかっていましたが、2021年後半には、成熟個体が250万匹、未成熟個体が650万匹にまで激減したとのこと。
元々、カナダやアラスカのカニは漁期が決められていて、漁獲枠が定められていましたが、ここへきてズワイガニ漁の全面禁止はまずますカニ価格高騰に拍車がかかることは十分に考えられます。
それでもカニがどうしても食べたいなら、どのように対処すべきかです。それは、やはり大量にカニを買い付け、在庫があり、品切れが発生しにくい大手カニ通販を選ぶことかもしれませんね。
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